423 pray
あの日
真っ白い部屋の真っ白いベッドに横たわって
真っ白なアタマで
真っ赤なスイカ
口に運ばれてくる季節はずれのスイカを
朦朧とする意識の中で味もわからないまま食べた
あの日
全部思い出に変わって、それでも今でもあの日を思うと悲しくなるときがある。
スイカの味は忘れても、内蔵と心の痛みは消えない。ずっと忘れない。
ありがとうとごめんね、をどんなカタチで表現したらいいのかもわからないまま6年が過ぎて、
それでもまだ私は、時々あの人を思い出しては切なくなり、あの日の決断とあの人の涙、もし違う答えを出していたら・・・
なんて、しょーもないことを想像してみたり、するんだバカみたいに。
4月23日を最高の笑顔で幸せに過ごすこと
私にはそんなことしかできない。
ありがとうの言葉が届かない場所に
ごめんねの言葉が届かない場所に向けて
私が今、とても幸せであることで
あの日の決断は間違っていなかったんだ、って
後悔なんてしてないよ、って
伝え続けるしか、できないんだ。
observed a minute of silence for my treasure...